不飽和脂肪酸

アラキドン酸は学習能力を上げる効果がある

乳児を見ているとあっという間にはいはいをするようになり、立ち、歩き、それにものを掴むことしかできなかったのがスプーンで食事をするなど、複雑な行動ができるようになっていきます。
この複雑な行動ができるようになるのは脳が健康的に成長している証です。

人の脳は複雑な回路を持ち、何をしている時でも常に思考し、この先に何が必要なのかを考慮する事が出来ます。
常に指令が出されその指令によって体がしっかり動き、行動できるのです。

脳の発達に欠かせないアラキドン酸ですが、実は脳の学習能力にも深く関連しています。
最近は脳とアラキドン酸の関係が色々な分野で研究されています。
実は脳の神経細胞の発達は3歳までと考えられていました。
その後、神経細胞は作られることがなく死滅していく一方と考えていたのです。
でも近年の研究では大人になってからも神経新生、つまり神経が作られているという事がわかってきました。

何かを考えると、脳の神経細胞間で伝達物質の放出が起こります。
この放出の際、受け取る側の細胞膜が柔らかい方がより柔軟に情報を受け取り、伝達していくという事がわかってきています。
この細胞膜にはたくさんのアラキドン酸が含まれていますが、この成分こそ、脳の細胞膜を柔軟にし、より伝達がスムーズにいくようにしてくれているのです。
という事は、胎児や乳児に重要であるとされてきたアラキドン酸は、大人の脳にとっても非常に重要なもの、という事が理解できます。
細胞膜なども年齢と共に弱くなっていきます。
伝達がスムーズに進みにくくなるのは、アラキドン酸が不足状態となっているためといわれ、痴呆やアルツハイマーなどにならないためにも、この成分が豊富な食品を摂取する事が必要不可欠といわれるようになりました。

脳機能の中の伝達という分野に支障が出てくると、学習能力もがかなり落ちてしまいます。
逆に考えれば、学習能力を向上させたいのなら、アラキドン酸を利用する事が出来るという事になります。
高齢者の方はアルツハイマーの症状改善に、若い人も将来高齢になった際、アルツハイマーになるリスクを最小限にするため、アラキドン酸を摂取しているという人も多くなっています。

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