不飽和脂肪酸

アラキドン酸が考える欧米の重要性

日本でも近年、アラキドン酸という成分が脳にとって重要な要素を持っているという事が広く知られるようになってきています。
特に乳児や胎児にとっては必要不可欠な成分です。
胎児は母親のお腹の中でアラキドン酸をもらい、脳の発達に利用しています。
乳児は母乳からこの成分を摂取し、健康的な成長、脳の機能発達を行っているのです。

乳児の脳というのは爆発的な成長を遂げます。
最初はほとんど何も考えず、その動きも複雑ではありません。
でも急速に色々なことが出来るようになっていきます。
この背景には脳の発達があるのですが、1歳の赤ちゃんはすでに大人の脳の70%程度の重さを持ち、3歳になると90%程度の重さまで発達します。
重さ以外にも神経伝達回路などを通じ、考える力、記憶する力などをどんどん成長させていくのです。

乳児の栄養は母乳、若しくは粉ミルクによって支えられています。
大人と同じような食品を食べるようになるまでは栄養素は母乳若しくは粉ミルク以外摂取しません。
昔の粉ミルクとは違い、現代の粉ミルクには乳児の成長に必要な質の高い栄養素がふんだんに含まれています。
ドコサヘキサエン酸などが有用という事で粉ミルクにもこの成分が配合されるようになりましたが、現在注目されているのがアラキドン酸です。
特に欧米ではアラキドン酸の重要な働きに高く注目し、その有用性が広く認められているため、欧米で販売されている粉ミルクの多くに、アラキドン酸が利用されています

欧米は肉食文化です。
その文化の影響を色濃く受けたのが日本ですが、現代日本よりもずっと、肉類の摂取が多いのです。
でも日本とは少し違いがあります。
それは、欧米の場合、肉類の摂取でも赤身の肉類の摂取がとても多いという点です。
歯ごたえ、噛み応えのある赤身の牛肉などにはアラキドン酸が豊富です。
そのため、欧米の方はこの成分が不足するということはほとんどないといわれていますが、やはり、乳児の間はお母さんが摂取した食品に含まれるアラキドン酸や粉ミルクからの摂取が必要となるため、欧米で販売されている多くの粉ミルクにはこの成分が含まれています。
この他に大人の脳の機能を向上させる効果に関しても、重要性があるとし、欧米でも高齢者にこの成分の積極的摂取を進めています。


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